お子さんの睡眠と歯の関係について解説
十分な睡眠で口内環境を良くしよう
睡眠が足らないと歯周病の可能性が上昇する
睡眠不足の場合、歯周病になる確率が高まると言われており、睡眠時間を十分に確保することが重要です。
また、歯周病は大人だけが罹る病気ではございません。子どものケースでは、歯周病になる前の歯肉炎に繋がりやすいので気をつけましょう。口内環境の向上ためにも、早寝早起きをして必要な睡眠を確保する規則正しい生活を目指しましょう。
睡眠はアゴの成長に必要なこと
就寝中の姿勢について
顔の外側から余分な力が加わると、アゴが左側と右側で歪んでしまいます。また、歯が移動して歯並びの悪化を招きます。それにより歯自体の耐久性が弱くなる可能性も考えられます。
他にも、うつぶせ寝や普段同じ側を向いて横になって眠る習慣がある方は、就寝中の姿勢にも出来る限り気をつけましょう。
バランスの取れた生活習慣
子どもが健康的に成長する為には、バランスの取れた食生活と運動、睡眠が非常に大切です。身体を健康的に持続させる為には、全てが重要です。
不摂生な生活で睡眠時間を多く確保出来ていない方は、朝食を十分に食べることができません。そして、栄養が足りない為、余計に不摂生になってしまいます。お子さまには栄養豊富な食事を用意し、健康的に育つように尽力しましょう。
就寝前の過ごし方で虫歯を予防しよう
就寝前の食事には注意しよう
睡眠中は口内のだ液の分泌量が減少するので、虫歯菌が発生させる酸に対抗する力が弱くなります。寝る前に飲食をすると、就寝中に虫歯菌が酸を少しずつ作り出して、歯が溶けていきます。
子どもは1日の3分の1以上の時間を寝ますので、就寝前の飲食はやめて口内環境を虫歯になりにくい状態にしてから就寝しましょう。
歯磨きを丁寧に行なってから寝よう
ブラッシングをしないで就寝すると、歯が溶ける時間が長期間続くことになるので虫歯に繋がりやすいでしょう。弱アルカリ性のだ液の分泌量が減少する睡眠中の口内は、酸性に偏りがちです。その為、虫歯菌にとって繁殖しやすい環境になっているのです。
就寝前に丁寧にブラッシングをして虫歯菌の栄養となる糖分を隅々まで取り除き、食べ残しも全て除去する必要があります。毎食後にブラッシングするのが困難でも、就寝前のブラッシングだけは欠かさないようにしましょう。
フッ素配合の歯みがき粉をしよう
だ液には口内の汚れを洗浄する効果がございます。しかし、睡眠中はだ液の自浄作用も低くなるので虫歯菌が増殖しやすくなります。その為、就寝前のブラッシングにはフッ素配合の歯みがき粉を使用しましょう。フッ素には、溶けだした歯を以前の様に戻す再石灰化や歯を丈夫にする働きのほか、虫歯菌の活動を抑える効果もございます。
フッ素配合の歯みがき粉を使用した際に、フッ素ジェルを歯に塗布するより効果が期待できます。また、歯科医院で処方されるフッ素洗口液でうがいをするのも推奨しています。ブラッシング後にフッ素洗口液を口内に入れ、30秒ほど洗口をしてから睡眠を摂取するとフッ素の効果を継続しやすいです。
就寝中の歯ぎしりに注意しよう
歯ぎしりが歯に与える影響
子どもの歯が成長する為には、歯ぎしりは大切なことです。赤ちゃんや小さな子どもは歯ぎしりを通して上あごを発達させています。乳歯と永久歯が両方ある10歳以下の子どものケースでは、乳歯から永久歯へ生えかわる際に歯ぎしりの回数が増えるといわれています。他にも、成人のように睡眠のタイミングがまだ整っていないことも子どもに歯ぎしりが多い要因に挙げられます。
子どもが歯ぎしりをしていると不安になる方もいらっしゃいますが、成長するにしたがって歯ぎしりが無くなる子がほとんどです。
投稿日:2022年4月10日 カテゴリー:未分類