親知らずの抜歯からメンテナンスまで解説
親知らずの正式名称は、第3大臼歯と言い、口腔内の一番奥にある歯を指します。親知らずという呼び方は「親の手を離れて知らない間に生えている歯」という意味が語源になっています。親知らずは年齢で言うと、一般的には18歳〜22歳頃に生えてくることが多く、向きや形が個人差がある為、磨き残しが発生しやすいです。上手に磨くことが出来ないとそこに細菌が繁殖し虫歯の原因になることも考えられます。日本人は特にアゴが小さい傾向もある為、親知らずが極端に斜めに生えてしまう可能性も十分に考えられます。親知らずの抜歯をするか検討している方は、是非この記事を参考にしてみて下さい。
歯科治療を優先してから抜歯をしよう
親知らずは磨きにくい為、虫歯になるリスクが高く早めに抜歯を希望される方も多く見えます。しかし、抜歯をする以前に口腔内の環境を歯科治療で整えることが大切です。例えば、細菌によって感染症を患っている方や歯肉炎を起こしている方はそのまま放置すると喉などにも悪影響を与える場合もある為、歯科治療の方が優先順位が高いと言えます。歯科治療を怠り状態が悪化してしまうと、内服薬のみでの完治が難しくなり、点滴を使う治療法に移る可能性も考えられます。もしも、抜歯を考えられている方の中に親知らず以外に痛みを感じている場合は、歯科医師に早めに相談して歯科治療を優先することを推奨します。
親知らずは必ず抜く必要があるのか
親知らずは必ずしも抜く必要はございませんが、20代30代と加齢になるに従って患者様ご自身の免疫力が低下した場合には、将来的に口腔内の状態が悪化し親知らずを抜かなければならない可能性があります。定期的なメンテナンスをしていないと磨き残しが出やすい親知らずは必然的に抜歯の対象になり得ます。今は特に痛みを感じていない親知らずでも、長い年月を経て他の正常な歯を悪化させる要因になる場合も考えられます。現状、口内環境がそれほど悪くなければ早期に親知らずを抜歯することも選択肢に入れても良いでしょう。その際は歯科医師とよく相談をして総合的に判断をしましょう。
抜歯後の注意点について
抜歯後の痛みや手術後の2〜3日後には落ち着きますが、もし痛み止めを服用しても痛みが引かない方は早急に歯科医師へご相談しましょう。また、痛みを感じた時に氷で患部を冷やすことが一般的に知られていますが、親知らずの場合は腫れている頬を氷などで冷やしてしまうと体の血流が悪くなってしまう為、親知らずを抜いた後の口腔内の回復が遅くなってしまいます。他に注意するべきポイントとしては、抜歯をした当日のお風呂は長時間入らないことや、お酒やタバコなどを控えて抜歯後の口腔内を休ませてあげましょう。タバコなどは抜歯関係なく、口腔内を酸欠状態にしてしまう為、歯周病などの病気の進行を進める原因にもなりますので、出来る限り控えることをお勧め致します。
抜歯の手法と術後メンテナンス
親知らずを抜歯する手法は様々あります。歯茎を切開して、中に沈んでしまった親知らずを砕きながら抜いたりする場合もあります。場合によっては周囲の骨を削りながら手術をすることもあります。抜歯をする際は、少なからず部分的に麻酔をして手術をするため、患者様によって状況が異なりますが顔が晴れることは往々にしてあります。腫れる人の中でも周囲が見てすぐに気づくような方は、口腔内の環境が元々あまり良くなかった可能性もあります。それは、口腔内の環境が悪いと抜歯をした後にその傷口から細菌が侵入し炎症へ繋がる場合があるからです。基本的には歯科医師は手術に慣れている為、それほど顔が腫れる場合は少ないですが、患者本人の口腔内の状況や体調にも左右される為、施術の前などは食事や睡眠などにしっかりと気を配り、心身共に健康な状態で当日を迎えることをお勧め致します。
投稿日:2021年12月30日 カテゴリー:未分類