寝起きの口臭、改善するための4つの対策
口臭の原因
寝起きの口臭は、就寝中に唾液の分泌量が低下することが原因です。
唾液には食べカスや雑菌を洗い流す作用や抗菌作用があります。その唾液が就寝中に少なくなると、お口の中の細菌が増殖します。そして、食べカスや歯垢・舌苔などのたんぱく質をエサとして分解すると、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物が発生するのです。
揮発性硫黄化合物は、次の3つの臭いが混ざったものです。それぞれが特有のイヤな臭いですから、揮発性硫黄化合物(寝起き時の口臭)は強烈なものです。
- 硫化水素…卵が腐ったような臭い
- メチルメルカプタン…野菜が腐ったような臭い
- ジメチルサルファイド…ゴミのような臭い
治療、対策について
治療
治療を開始する前に、何が原因で口臭があるのかを次の項目で検査します。
- 口臭測定…ガス分析を行い、口臭物質の種類や強さを測ります
- 菌の検査…お口の中の菌を採取し、顕微鏡で観察し菌の種類を判断します
- 歯周ポケットの深さ
- 歯茎からの出血の有無
- 歯の動揺度
口臭の原因は大きく分けて、歯周病、全身疾患、生理的なもの、の3つがあります。寝起き時の口臭は生理的なものに含まれ、唾液が減少する空腹時や女性ホルモンのバランスが崩れる生理前後の口臭も生理的なものに分類されます。
歯周病や全身疾患からの口臭の場合は、その病気を治療することで口臭はおさまります。
寝起きの口臭の場合は、お口の中の細菌や細菌のエサとなる食べカスや歯垢を除去する歯のクリーニングを行います。しかし、食事をすればお口の中は汚れます。その度に歯科医院で歯のクリーニングをするわけにはいきませんので、ご自分でできる口臭対策を行いましょう。
寝起きの口臭対策
就寝前の丁寧な歯磨き
就寝前は丁寧に歯磨きをしましょう。お口の中の細菌や細菌のエサとなる汚れを落とすことができます。朝や昼に比べて時間がとれることが多いと思いますので、デンタルフロスも使用するとより歯垢が除去できます。
就寝前の舌洗い
舌が真っ白に汚れてないでしょうか?白い汚れは舌苔(ぜったい)と呼ばれ、細菌・口の中から剥がれ落ちた粘膜細胞・食べカスのかたまりです。舌を傷付けないよう優しくなでるように舌にブラシを当てましょう。
就寝前の水分補給
就寝中の口の乾燥を防ぐこと、唾液分泌の促進、の2つに効果があります。飲みすぎると、夜中トイレに行きたくなりますので気を付けましょう。
口呼吸の改善
口呼吸をすると口の中が乾燥します。無意識のうちに口呼吸をしてしまうのは、癖や鼻が詰まっていることが原因です。口呼吸は口臭以外にも感染症にかかりやすくなる等の影響もあるため、早めに改善しましょう。
投稿日:2019年7月16日 カテゴリー:未分類