保険の入れ歯と自費の入れ歯の違い
入れ歯を選ぶうえで大事なこと
入れ歯には種類や素材などの選択肢が豊富です。どのような選択をするにしても、入れ歯を選ぶうえで大事なことがあります。
それは、
- 見た目
- 噛み心地
- しっかり噛むことができ、楽しく・不自由なく食事ができるか
です。
特に、しっかり噛むことができるかは重要なポイントです。
しっかり噛むことは、消化を助け胃腸に優しい・歯の病気予防・肥満防止・脳の活性化などメリットばかりです。
入れ歯の使い心地が悪くて食事量が減った、食の楽しみがなくなった、とならないよう入れ歯選びは慎重に行いましょう。何か不明な点や現在お使いの入れ歯の悩みなどがありましたら、お気軽にご相談ください。
素材の違い
保険の入れ歯
- 床:プラスチック
- 人工歯:プラスチック
- クラスプ(部分入れ歯のみ):金属
保険の入れ歯は使用できる素材が上記に限定されています。
プラスチックという素材の長所は軽いことです。しかし、臭い・汚れを吸着しやすく、使っていると変色やすり減りが生じます。また、熱伝導が悪いため食べ物の温度が伝わりにくくなります。
そして、プラスチック床は強度を保つために厚さ3mm程度にしなければなりません。3mmという厚さは装着時に違和感があり、話しにくさの原因となります。
金属製のクラスプは強度に優れているのが長所です。しかし、目立ってしまうために審美性には欠けてしまいます。
自費の入れ歯
- 床:金属、シリコン
- 人工歯:セラミック
- クラスプ(部分入れ歯のみ):アセタル樹脂(白色)、クラスプなしも可能
金属床は薄くできるため装着時の違和感・話しにくさが感じにくく、熱伝導が良いため食べ物の温度も伝わります。修理を繰り返すと重くなることが短所です。
シリコン床はやわらかな素材なので粘膜・歯茎に優しい入れ歯です。吸いつくようにぴったりと固定できます。
アセタル樹脂性のクラスプは白色のため金属製のものより目立ちにくいことが長所です。また、ノンクラスプデンチャーというクラスプを使わずに固定できる入れ歯もあります。
制作期間の違い
保険の入れ歯は2週間~1ヶ月で完成します。一方、自費の入れ歯は3ヶ月程かかります。
保険の場合は、既成品を駆使し作業工程を必要最低限にすることで製作期間を短くしています。そして、完成後の調整によって患者さんのお口に合う入れ歯を作ります。
自費の場合は、完成品がはじめから患者さんのお口にぴったり合うように一つひとつをオーダーメイドで作ります。そのため、作業工程が多く作成期間が長くなります。
投稿日:2020年6月29日 カテゴリー:未分類