一生物ではなかった銀歯の寿命

一生物ではなかった銀歯の寿命

いつ治療したのか、すぐに思い出せないほどの昔に入れた「銀歯」…今もお口の中に残っていませんか?
昔は、虫歯治療といえば銀歯が主流でした。保険の適用範囲内で治療できますので、気軽さもありますね。

しかしながらこの銀歯、実は一生モノではないとご存知でしょうか?銀歯がお口の中にあることで、虫歯を進行させてしまったり、健康を害することにつながったりする恐れもはらんでいるのです。

ここでは、銀歯の寿命についてチェックしていきたいと思います。

銀歯が重宝された理由とは?

銀歯が重宝された理由とは?

銀歯は、虫歯を治療した後の歯にかぶせる金属製の補綴(ほてつ)物です。以前は、虫歯を治療したら銀歯をかぶせるのが当たり前の治療方法でした。

銀歯の治療には保険が適用されるので、経済的な負担が軽いという側面が大きいといえます。また、金属製なので強度が優れている点も、積極的に採用されてきた理由といえるでしょう。奥歯のように、ヒトの体重以上の力が日常的にかかるような部分の治療に用いるのですから、強度は非常に重要な観点となるでしょう。

メリットも大きい銀歯ですが、しかしながら最近では、デメリットの方に目が向けられるようになってきています。

銀歯で金属アレルギーを発症!?

銀歯で金属アレルギーを発症!?

その理由として、まず第一に銀歯は金属であることが挙げられます。金属アレルギーの方にはおすすめできません。銀歯の金属の劣化により、歯茎が黒ずんでくることがあります。

また、銀歯は、お口の中で唾液に反応して金属イオンに変化して少しずつ溶け出していきます。溶け出した金属イオンが長い時間を掛けて蓄積されていくので、普段はアクセサリーなどで金属アレルギーを発症したことのない人にも影響することがあります。中には、自分が銀歯の金属に反応しているとは知らずに、長年、原因不明の体調不良に悩んでいた人もいます。

銀歯の劣化は使用5年程度から始まる!?

銀歯の劣化は使用5年程度から始まる!?

そもそも、銀歯の寿命はどれくらいなのでしょうか?
お手入れの仕方やお口の環境にもよりますが、短い方では5年くらいで劣化が始まるといわれています。

銀歯の劣化が始まると、歯と銀歯の間に隙間ができてしまうことがあります。そこに虫歯菌が入り込んで、銀歯の下で虫歯が広がってしまうといった最悪の事態になることも。銀歯で覆われているため、なかなか発見に至らず、気づいたときには抜歯を免れないほど悪化してしまっていたというケースは、割とよくあるケースです。

もちろん、ケア次第で銀歯を長持ちさせることも可能です。向き不向きもありますので、歯科医師と相談して、ご自身にあった治療方法を選ぶようにしましょう。

投稿日:2018年10月31日  カテゴリー:未分類