虫歯の神経を抜くとどうなるの?その後の歯の影響について。
虫歯の神経を抜いた後
虫歯が神経まで達する大きな虫歯であった場合は、神経を抜く治療が必要となります。神経を抜いて根をきれいに消毒することで痛みは治まりますが、神経を抜くと感染から弱くなるなど、健康な自然歯に比べると長持ちしにくいというデメリットもあります。
歯の神経の役割とは
歯に酸素や栄養を運ぶ
歯の神経は歯の歯髄という部分に血管と一緒に通っており、歯に栄養や酸素を運んでいます。神経がある歯は大地に根を張った木のように土台がしっかりしていてなかなか折れることはありません。しかし、神経を抜いた歯は、酸素や栄養が届かず、抵抗力がなくなり、枯れ木のようにもろくなって折れやすくなります。
細菌から歯を守る
歯の神経には免疫などの防御反応の役割もあり、虫歯菌から歯を守ろうとしたり、虫歯の進行を食い止めたりする役割があります。神経を抜いてしまうと防御反応が働かなくなるので、細菌に感染しやすくなります。
歯の異常を知らせる
神経が通っている歯は、虫歯や知覚過敏などの歯に起こっている異常をしみる感覚や痛みの感覚を通じて知らせてくれます。神経を抜いてしまうと、感覚が伝わらないため、歯に異常が起こっていても気づくのが遅くなります。
できるだけ歯の神経を残すためには
歯の状態によっては適応とならないケースもありますが、できるだけ歯の神経を残すための治療法があります。
3Mix法
3種類の抗生剤を混ぜた薬剤を虫歯になった歯に湿布して無菌の状態にし、象牙質の歯の溶け出した成分を修復する再石灰化する治療法です。
ドックベストセメント
虫歯になった歯を削らずに歯のミネラルで除菌してからドックスベストセメントで埋め、虫歯部分を無菌状態にして歯の再石灰化を促す治療です。
カリソルブ治療
虫歯になった部分に薬剤を塗って虫歯を溶かし手から取り除く治療です。虫歯になっている部分のみ溶かすので、健康な部分を最大限残すことができます。
予防歯科
歯の神経残すためには何といっても虫歯にならないための予防歯科です。家庭での歯磨きと歯科での定期検診で虫歯にならないように歯の健康を保つことが大切です。虫歯になっても早くに治療を開始すると、歯の神経を残すことができます。予防歯科で歯も長生きさせましょう。
投稿日:2020年2月14日 カテゴリー:未分類