歯周病治療

歯周病治療perio

歯周病とは

歯周病とは

歯周病とは、歯の土台となっている骨が溶けてしまう病気です。
歯周病は「生活習慣病」と、よくいわれますが、それは甘い飲み物をダラダラ飲み続けるといった食生活の乱れや、歯磨きなどのケア不足が引き起こす疾患だからです。
歯周病の原因は、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットと呼ばれる隙間に溜まったプラーク(歯垢)。放置していると、やがて硬い歯石となって、歯磨きなどご自身でのケアでは取り除けない状態になってしまいます。

プラークや歯石に潜む歯周病菌によって、歯周病は、どんどん進行していきます。

歯周病をほっとくとどうなる?

歯周病をほっとくとどうなる?

歯周病というと自覚症状が出ないケースが多いせいか、軽視されがちです。しかしながら、 その考え方は危険です。
歯周病は発症すると余程の初期段階でもなければ自然に治ることはありませんし、放置していると、時間の経過とともに事態が深刻化し、取り返しがつかないことになってしまいます。「日本人が歯を失う原因の第一位は、歯周病」という調査結果もあるほどです。

歯と歯ぐきの隙間である歯周ポケットは、歯周病の進行とともに、どんどん大きくなっていきます。歯ぐきが下がってくるので、ご自身で鏡を見た時、「歯が長くなった?」と感じるようになります。次第に、歯ぐきの腫れや出血、ひどい口臭を伴うようになり、歯がグラグラしはじめます。重度の歯周病になると、最終的には歯が抜け落ちてしまうことも。失った歯は、二度と元には戻りません。

歯周病の段階別治療法

◆初期

初期

歯ぐきに腫れを感じる程度なので、歯周病と気づきにくいのが難点です。
予防のためにも、日頃から定期検診を受ける習慣をつけておくべきです。この段階で、プロによるプラークや歯石を除去するといったメインテナンスを受けていただければ、改善できます。ご自身のお口の中の特徴に合った正しい方法で、日常的に歯磨きを継続することも非常に大切です。

◆中期

中期

歯周ポケットが広がり、歯ぐきが下がってきます。この段階になると、歯周ポケットの奥深くに溜まったプラークは固まっていて、自力で除去できません。歯ぐきを切開して歯石を除去するといった「歯周外科手術」を伴う治療が必要なケースも出てきます。
また、歯周内科といってお薬で症状を軽減する治療法も知られるようになりました。外科手術と併用することで、よりよい効果を図るといった治療計画を立てる場合もあります。

◆後期

後期

重度の歯周病になると、歯周ポケットが大きく広がり、歯の土台となる骨が溶け、歯ぐきが腫れあがります。ここまでくると歯が勝手に抜け落ちてしまうこともありますが、一般的には、抜歯して、セラミックやインプラントで補う治療が必要になります。