虫歯の治療を途中で止めてしまったらどうなる？

治療中の虫歯があるのに、途中で歯医者さんに通うのを止めてしまった…そんな経験はありませんか？

止めてしまった人には、さまざまな理由があると思います。「仕事が忙しいから」「引っ越して通っていた歯医者が遠くなってしまったから」など、理由は人それぞれですが、一番の理由は皆さん共通して、「もう歯が痛くなくなったから」ではないでしょうか？

もし、一時的に痛みが引いていたとしても、それは虫歯が治ったからではありません。放置することによって、さらに深刻な事態を招いている可能性が高いのです。

虫歯が悪化すると痛みを感じなくなる！？

まず虫歯になると、自然に治ることはありません。表面が溶け、エナメル質が溶け、象牙質まで進行すると冷たい飲物が沁みるようになり、神経まで達したあたりでは激痛に襲われます。

この段階で歯を治療して神経を抜いたり、虫歯がさらに進行して神経が壊死したりした場合は、痛みを感じなくなります。

なぜ、途中で歯医者へ行かなくなる？

治療を始めると、すぐに痛みに関する応急処置を行うので、一時的に痛みが無くなる場合があります。

虫歯の治療を途中で止めてしまう人の多くは、「痛くなくなったから、もう治療はいいだろう」と、気軽に考えているのではないでしょうか？しかし、ここで放置してしまうのは非常に危険です。痛みが引いたから治療が終わるのではなく、実際にはそこからが本格的な治療のスタートなのです。

歯の治療を途中で止めたら、どうなる？

神経まで達してしまい、神経を抜かざるを得なくなった酷い虫歯の場合、神経を抜いたら治療が終わりというわけではありません。神経が入っている歯の根は、非常に繊細な管になっていますが、神経を抜いたあと、ここの掃除をしっかりと行うことが大事なのです。1回の通院で終わる簡単な治療ではないので、何度が通う必要があります。

これを中途半端にすると、せっかく残しておけた歯を抜かざるを得ない状態にまで悪化させてしまうことになりかねません。さらには、歯の根に細菌が入り込んで感染し、膿み、再び痛みに襲われることも。細菌が全身を巡って発熱をはじめとするさまざまな症状を引き起こし、ひどいときには死に至るケースもあるのです。

自分で虫歯治療を終わりにするタイミングを判断するのは非常に危険です。歯科医師の診断に従って、治療は最後まできちんと受けるようにしてください。

投稿日：2019年1月29日  カテゴリー：未分類